​遠絡統合療法とは

遠絡(えんらく)療法(遠道相応穴位経絡治療法)は、難治性の痛みや心身の様々な症状に対する現代医学(西洋医学と東洋医学)の限界に対して、柯 尚志(こう しょうし)医師が臨床経験を基にそれぞれの欠点を修正し開発した新しい治療法です。現在は生命・心・身体、相応・相対関係など独自の視点を基に、症状と原因を次元という考え方で捉えてそれを統合して治療するいう意味から「遠絡統合療法」に進化しています。

症状を治すときには、まずその病態の正しい把握が欠かせません。

現代医学では症状ごとに検査をして病名をつけます。複数の病名があれば、その病名ごとに薬を処方し治療を行います。(対症療法)

これに対して遠絡統合医学では、さまざまな症状から大元の病因を診断し、主に脳や脳幹、脊髄といった中枢の病因の治療を行います。(根源治療)

生命活動の流れ=生体の流れ=ライフフロー



私たちの体内には、血液、リンパ液、ホルモン、イオン、神経伝達物質など現在解明されているものと、エネルギーの流れなど未知のものを含む、「生体の流れ(ライフフロー)」が存在します。これらが滞りなく循環していることによって、生命は維持されています。この流れの道すじを東洋医学では「経絡」、遠絡医学では「ライン」と呼びます。「ライン」には、それぞれ体内のライフフローに影響を与えている範囲があります。

 

遠絡統合療法は流れの滞りや詰りを起こしている部位を診断して治療することにより、症状発生の大元の原因を正常化していくことができます。

例えばライフフローの滞留が脳や脊髄などの中枢部分にあった場合、そこをコントロールしているラインを使って流れを改善することで、手足や全身に現れている症状も改善できます。

遠絡統合療法の特徴



  • 副作用のない安全な治療法

  • 即効性に優れた治療

 

薬や注射を使わず、手術や外科的な処置は行わずに治療ができます。副作用がありませんので子供や高齢者にも安全な治療法です。

治療は専用のソフトレーザーや木製の棒を用います。主に手足に存在するラインをコントロールする治療点に押圧刺激を加えます。治療目的によって多様な組み合わせを駆使します。多くの場合、治療後すぐに症状の改善を実感できます。

通常の整形外科やペインクリニックで改善しなかった疼痛や痺れ、発症後長期に続いている慢性症状の改善も治療を繰り返す中で大幅に改善していきます。

(症状が完全に出なくなるまでの期間や治療回数は個人差があります。)

遠絡統合療法についてさらに詳しく知りたい方へ

医療関係の方やもっと詳しく知りたい方はこちらもぜひ参照ください。



生命を持つものは自然治癒力を備えています。遠絡統合医療は一本鍼による一万例以上の臨床研究と「易経」などの古典や相対性理論を基にして柯尚志医師が構築した医療体系であり、十二経絡と督脈、任脈を使って、延髄、橋、中脳、間脳の視床、視床下部、脳下垂体や脊髄などをコントロールしているライフフロー(生体の流れ・生命活動の流れ)を自在に調節できる治療法です。

遠絡療法の原理の一部を、東洋医学の原理の利用・西洋医学の知識の応用・遠絡医学に独自な理論の3点から紹介します。

東洋医学の原理の応用

 

1) 子午流注(しごるちゅう)の経絡の気血の流れを利用しています。

古来より、十二経絡は十二支の時間に配当されています。例えば、昼3時~5時は、膀胱経の経絡の気血が一番充実する時間帯です。膀胱経の経絡の病のときは、昼3時~5時の間に治療すると良いとされています。十二経絡の流れ(子午流注):肺経→大腸経→胃経→脾経→心経→小腸経→膀胱経→腎経→心包経→三焦経→胆経→肝経→肺経、、、、以下繰り返して体内を循環しています。

遠絡療法では、この流れについて研究を重ね、臓腑通治、表裏、遠絡同名、同名などの手技を用いて、実や虚などの問題のある経絡を離れた健全な経絡につないで治療することができるようになりました。

2) 陰陽五行の関係性を応用しています。

陰陽五行とは、宇宙を木、火、土、金、水、の5つの相から成り立っているとする考えです。木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じる。木は燃えて火になり、火が燃えたあとには灰(土)が生じ、土が集まって山となった場所から鉱物(金)が産出し、金は腐食して水に帰り、水は木を成長させるという母子の関係 (右図の緑の矢印線) 水は火を消し、火は金を溶かし、金で出来た刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて成長し、土は水の流れをせき止めるという相克の関係などがあるとされています。(右図の黒の矢印)

遠絡療法では陰陽五行図より、さらに相生関係を踏まえた六行図を展開し、新たに相補の関係、補強の関係を生かした結果、ライフフロー調節による治療効果を一層発揮できるようになりました。

西洋医学の知識の応用

 

解剖・生理学を踏まえ、症状から中枢の障害を診断し治療する。

 

 

1.視床下部は生命維持の中枢であり、自律神経系の中枢です。内臓の働きや、血圧 や体温などを無意識下で調節し、ホメオスタシス(恒常性)を維持しています。ホメオスタシスは、自律神経系、内分泌系、免疫系によって保たれており、視床下部は下垂体と連携し、内分泌系(各種ホルモンの分泌)もコントロールしています。睡眠、覚醒のサイクルも視床下部が関与し、生体時計は視交叉上核が司っています。

 

 視床は中枢神経系で最大の神経核であり、感覚、運動情報の中継核として働く視床から大脳皮質への投射線維は視床皮質路があり、内包を上行しています。特に視床の前核群は記憶や情動に関与し、大脳辺縁系における中継核でもあります。副側核群は小脳や大脳基底核から入力を受け、運動野へ投射します。視床は姿勢の制御において、大脳皮質から大脳基底核へ、大脳基底核から視床へ、視床から大脳皮質へと戻る情報伝達ループに関与します。

2.大脳基底核の異常があると、動作の解離性運動障害が見られ、動作の達成完了に時間がかかります。不随意運動は、大脳基底核や錐体外路系の異常により生じることが多いと考えます。大脳辺縁系に解離性障害の異常があると、表情、言葉、思考、感情の鈍磨が症状として現れます。

3.十二脳神経からの症状(代表例)

 Ⅰ嗅神経   嗅覚異常

 Ⅱ視神経   視力異常

 Ⅲ動眼神経、Ⅳ滑車神経  複視、眼球運動障害

 Ⅴ三叉神経  顔の触れない痛み、奥歯の激痛、頬、下顎の激痛

 Ⅵ外転神経  眼球外転運動障害

 Ⅶ顔面神経  顔面の歪みと突っ張り感、顔面麻痺、dry eye、dry mouth、味覚異常(舌前2/3)、眼輪筋麻痺

 Ⅷ内耳神経  耳鳴り、めまい

 Ⅸ舌咽神経  味覚異常(舌後1/3)、舌咽神経痛

 Ⅹ迷走神経  内臓症状、便秘、吐気、胃痛、腹部膨満、血圧、食欲

 XI副神経   肩コリ、頸部後屈困難

 XII舌下神経  舌の偏位

遠絡統合医学独自の展開

 

膨大な臨床研究データを基に発見した法則の体系化

1) 陰陽六行の構築

陰陽五行においては「水は木を成長させる」などの母子関係がありました。遠絡医学は更に「水と土で木を成長させる」という「親子関係」を創生し、君火→相火→水→土→木→金→君火、、、の陰陽六行の関係より、連接法、相輔、補強法、相克法、牽引瀉法、増流処置などの手技を巧みに使用することによって、詰りや滞りのあるライフフローを開通、回復、促進することが可能になりました。

2) 相対性理論の応用

 

生命は、基本的に最もエネルギーに満ちた状態で生まれ、老化にて死んでいきます。身体は時間の経過と共に虚、低下症に進行して行きます。そして、病によりライフフローに虚の状態や虚による相対的実が発生すると、身体には副交感神経の低下による相対的交感神経の亢進による症状が現れます。症状より、虚症、相対的実症、或は副交感神経低下症による相対的交感神経亢進症の病態を診断し、遠絡治療の手技(瀉法或は補法)を選別します。その結果、病態を踏まえた根本からの症状の改善をすることが可能となります。相対性理論を応用することで、より高い次元からの治療が可能となりました。

3) 第一頚椎(アトラス)のライフフローの障害による上位中枢の病態理論の構築

 

アトラスのライフフローが詰まると上位脳の諸症状が発生します。気血水などの流れの詰まりがアトラス近辺で発生すると、柔らかい視床、視床下部、脳下垂体などに影響します。更に進行し、延髄近辺の炎症、腫れなどがあれば十二脳神経の圧迫症状が生じ、髄液の流れも影響され、上肢の脱力感、下肢の脱力感、感情鈍痲、解離性運動障害などが発生すると考えます。この病態を踏まえた治療により、上位中枢からの諸症状の治療が可能となりました。

4) 中枢(脊髄)と局所(身体各部の痛み)の相応関係の発見

 

例えば、肩の痛みがあれば、肩に流れるライフフローの道すじ(ライン・経絡)ごとに、脊髄に腰椎、頸椎、胸椎に対応したレベルがあります。膝の痛みにも、ライン・経絡ごとに、脊髄の腰椎、仙椎、尾椎のそれぞれに対応レベルがあります。このように、頸、腰、肩、膝、足、上肢、下肢など体の各部位に対して、ライン・経絡ごとの脊髄レベルでの対応を踏まえた中枢からの治療が可能となりました。

5) 視床のライフフローの障害による臨床症状の病態理論の構築

 

アトラスからのライフフローの詰り(血管性・気血)が間脳に蓄積する場合、飽和度がまだ上ってない視床の後下方で蓄積が進行すると、先に手が冷え症となり、視床の前上方に蓄積が及ぶと足の冷え症が発症します。さらに蓄積が進行し容積飽和度が上昇し始めると、まだ飽和度を超えていない視床の前上方から足の痺れ、後下方から手の痺れが発生します。視床の飽和度が一定の閾値を超えると、蓄積から圧迫の状態となり、急に圧力が上がり、両足が動かない、両腕が動かないなどの症状となります。更に、延髄の孤束核、疑核、迷走神経まで圧迫されると呼吸困難の症状が現れます。アトラスのライフフローの詰りを開通することで根本からの治療が可能です。

6) 視床内のライフフローの障害(髄液の蓄積)による臨床症状の病態理論の構築

 

アトラスのライフフローの詰りが真上の延髄に影響を与え、延髄背側の第4脳室正中口を圧迫し、髄液の正中口への流出が出来ず、同時に中心管にも流れない状態になると、髄液の蓄積が始まります。髄液の蓄積は第4脳室→中脳水道→第3脳室→室間孔→側脳室の髄液蓄積へと進行します。すると髄液の蓄積により側脳室が拡張し、下記にまとめた脱力症状が発症します。

  • 「側脳室前角の拡張」⇒「視床の前側の細胞圧迫」⇒股関節の麻痺による下肢の脱力感。

  • 「側脳室後角の拡張」⇒「視床の後側の細胞圧迫」⇒肩関節の麻痺による上肢の脱力感。

  • 「側脳室全体の拡張の進行」⇒「大脳辺縁系の圧迫」⇒運動性感情障害が発症。

 

アトラスのライフフローの詰りを開通し補強することにより治療が可能となります。

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