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症例報告

公開·1名のメンバー

癲癇の治療

Dコース修了 田中康徳


癲癇の治療について質問です。

21歳男性

主訴:失神(3年前から)

首肩のコリ(1年前から)

胃腸の調子が悪い(1年前から)

既往

1歳:すべり台に頭ぶつけた経験

3歳:熱性けいれん

10歳:アトピー

→小学生の時は酷かったが、食事に気を付けたら中学生のころから良くなる。

18歳:失神。カロリーメイトをのどに詰まらせて失神。その後、脳波を調べたら癲癇と診断。

薬を飲んだら、めまい・倦怠感・やる気低下など気分が悪くなるので飲むのをやめる。

教習所の卒検で発作。眠るような感じになる。

そのあと、IT関係の仕事で神奈川の会社寮にはいる。

しばらく発作はでなかったが夜勤や食事などの不摂生、人間関係のストレスなどで1年前から右の腹部痛発生。

主にストレス時で、月1回や週1回ほどとバラバラ。

今年8月に食後、椅子に座って休憩し、気づいたらベットの上。

けいれんなどはなかった模様。

脳波を調べたら、同様に癲癇と診断。

岐阜への転勤が決まっていたが、不安感から退職して地元のいわき市に戻る。

実家に戻り落ち着くが不安感など情緒不安定により食欲不振。

こちらに戻っても診察にはいかず、本人も母親も薬に頼らず何とかならないか考え来院。

漢方に関しては考えている模様。

また、東京あたりにあまり薬に頼らない病院がないのか考えていたとの事。

問診時、母親の方を向き意見を求める場面が多い。

①To/2d+c+a+L2~S1

②ℓAxⅢ/bc+c+a+d+4/bc+c+a+d+4

③rAyⅢ/bc+c+a+d+4/bc+c+a+d+4

④rAxⅢ/bc+c+a+d+4/bc+c+a+d+4

⑤ℓrAxⅢ//6/3!

頚の後屈制限はないが、猫背でストレートネックの可能性大。

排便排尿に問題なし。

冷えなし。寝つきは悪い。花粉症あり。

既往から上位中枢の治療と腰痛はないがL4中心の腰髄の治療も。

初診のため最初の2d+c+aは1回のみで様子見

個人的には、治療後、表情が明るくなった印象

本人は大きな変化の自覚なし

これから、督脈のレーザーの回数を段階的に増やしたり、AⅡラインの追加などをしていくつもりですが

癲癇の症例は初なので、「癲癇に対する遠絡的見解」、「治療の際の注意点」や「考えられる経過(良くも悪くも)」

などのアドバイスをお願いいたします。


(追記)

もし遠絡との併用で薬を飲むにしても、日常生活に支障のない弱い薬で生活できる道のための診察をお願いできる先生がいましたら宜しくお願いいたします。

閲覧数:26
tksml
30 may

小泉先生より

癲癇(てんかん)

①病態―大脳皮質神経細胞の過剰興奮によっておこる。

②原因―原因不明、周産期異常(分娩外傷、低酸素、胎児仮死)

    脳の先天奇形、脳腫瘍、脳血管障害、遺伝等

③分類―特発性(原因不明)

    症候性(脳の器質的疾患が原因)

④てんかん発作の分類―部分発作(脳の局在する焦点のみが過剰放電)

           全般発作(両側大脳半球が同時に過剰放電

⑤てんかんに対する遠絡の見解―脳外科或は神経内科を専門とする遠絡Dr.の管理が必要

        症候性てんかんは、原疾患に対する治療が必要です。

        柯先生の時代、痛み、痺れの治療中に患者様が痙攣を起こした

        症例はありましたが、てんかんについての症例、講義はありません。

⑥治療の注意点―30分以上のけいれん或は発作後、意識を回復しないようでしたら、

        けんれん重積状態と考え、ABCの確保が必要。

        抗けんれん薬を内服する時、定期的に血中濃度の測定が必要。

        肝機能、腎機能、貧血などの検査も必要。

⑦考えられる経過―長期間服薬の必要があります。抗痙攣薬は最終発作後2〜4年、脳波

        異常が2年以上消失してからが望ましいとされています。また発作の再

        発に関しては薬剤中止後3年以内が多いということより定期的に脳波検

        査にて、経過観察が必要です。

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