症例担当 小泉正弘医師(第4期尚志塾士)
1. 症例 58歳 女性
主訴
① 右肘(TyI)の痛み
【経年齢的病歴】
20才: 生理痛
26才: 冷え症
36才: 卵巣嚢腫
50才: 下痢しやすい
56才: 腰痛
58才6月初: 右肘TyIの痛み
6月末: 右肩関節TyI,TxIの痛み
【初診時の状態】
背診:T12~、L2~S1
【処方】
To/2d+c+a+L2~S1
【治療後の変化】
① 右肘痛NSR10→2
② 右肩関節痛NSR10→1
③ 腰痛10→0
2. 病態分析
生理痛
:両側AyIII/cの圧迫による脳下垂体の神経細胞の蓄積症状
20才発症、後天的
冷え症
:手が冷えるか、足が冷えるか、手足とも冷えるがある。手足が冷えるのが一番多い、次に足、次に手である。足は視床下部の前、手は視床下部の後の神経細胞の蓄積症状である。
卵巣嚢腫
:卵巣内に醤液性、粘液性、皮様性、チョコレートなどのものが溜まる。両側AyIII/cの圧迫による脳下垂体の神経細胞の蓄積症状
下痢しやすい
:Atlas SCの炎症による延髄の迷走神経の神経線維の不完全圧迫。迷走神経が障害されると、交感神経が優位となり、血行などの問題から内臓機能に影響が出る。
腰痛
:Atlas SCの炎症による延髄の迷走神経の神経線維の不完全圧迫。L2~S1に傍脊椎腫脹、 c+aレベル。
右肘TyⅠの痛み
:腰から影響する。
SCのL4/5の神経線維の不完全圧迫
右肩関節TyI、TxIの痛み
:腰から影響する。
SCのL4/5の神経線維の不完全圧迫
3. O1-yの世界
20才
:AtlasのSCの炎症による両側AyIII/cの圧迫による脳下垂体の神経細胞の蓄積症状による(生理痛)を発症。
26才
:両側AyIII/cの圧迫が進行し、視床下部の神経細 胞の蓄積症状による(ひえ症)を発症。
36才
:両側AyIII/cの圧迫が更に進行し、脳下垂体の神 経細胞の蓄積症状による(卵巣嚢腫)を発症。
50才
:Atlas SCの炎症が更に進行し、延髄の迷走神経の神経線維の不完全圧迫による。(下痢しやすい)。
56才
:Atlas SCの炎症が更に進行し、延髄の迷走神経の神経線維の不完全圧迫によるL2~S1、c+aの(腰痛)を発症。
58才
:Atlas SCの炎症が更に進行し、右SC L4/5 の神経線維の不完全圧迫による(右肘TyI)の痛みを発症。
Atlas SCの炎症が更に進行し、右SC L4/5の神経線維の不完全圧迫による(右肩関節TyI、TxI)の痛みを発症。
【本症例の感想】
本症例はAtlasのSCの炎症による延髄の迷走神経の神経線維不完全圧迫による右腰痛(L4/5)を起し、そのために、右肘TyI(L4/5)の痛みを発生。
治療はTo/2d+c+a+L2~S1ですべての症状が全部消失したDコースの基本的、模範的症例である。