Dコース終了 筒井健介
下記当院受診の患者様で処方を週1試みておりますが、今の所全く変化ありません。計4回処方。
質問1)処方式は下記で妥当でしょうか?
質問2)妥当であれば治療効果が出るのにどれくらいの期間が必要と思われるでしょうか?
お忙しい中大変恐縮ですが、御教示頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。
60歳、男性。自動車教習官。
主訴:左手掌から母指・示指、中指尖(TxⅠとTxⅡ)に掛けての痺れとボコボコ感、ボタンがはめられない、物が掴みにくい。
母・示指:中指は10:2位の程度の強さ。患者様はボコボコ感?という表現をします。
症状経過:
平成28年5月:長時間のPCとTVを見ていて、左肩と肩甲部~肘~母・示・中指尖にかけての痺れ、むくみ、冷感、ボコボコ感出現。
近医の整形外科でMRI→頸肩腕症候群と診断。頚部牽引加療開始。
平成28年9月:全く良くならず、鍼治療院へ転院。29年8月まで1年間週1ペースで治療し、上肢全体の症状消失するものの、手掌から指尖に掛けての上記主訴の症状がどうしても取れず。
平成29年8月:上記主訴の治療の為、当院受診されました。
現病歴:
30年前から左手の若干の痺れ。
20年前に頸椎症でオペ適応と言われ、首の凝り感は20年来あったが、ここまでの強度の手に掛けての症状は今回が初めてとの事です。
右踵骨の歩行痛。
左肩後面と側面の重だるさ。外転0~80°(+)。
無呼吸症候群→病院にて顎が小さく骨格からのものとの事。
尿酸値高め。
高血圧。
左耳鳴り。
処方式:
両側AxⅢ/bc+c+a+d/bc+c+a+d
左AyⅢ/bc+c+a+d/bc+c+a+d
左AxⅡ/bc+c+a+d/bc+c+a+d
To/2d+c+a+L2-5+T4-5+T9-10 *2
以下のラインを増流+牽引瀉補
両側AxⅢ
左AyⅢ
左AxⅡ
左AyⅡ
以上です。
筒井先生 こんばんは。ご返信遅くなって申し訳ありません。堂下の自覚的役割は、柯先生から直接個人指導を受けられた塾士(尚志塾卒業生)や講師としてご活躍の先生方との中継役といったところなので、ご指名には大変恐縮しています ^^;
患者様は人間ですし、受けての治療者側がどこまで患者様の病態を自分なりに解釈しているかと、個人の治療経験の蓄積で少々その処方式の選択にも個性が出て良いのではと思います。
ですので、あくまで「私だったら」という参考レベルで読んでいただければと思います。
(必ずしも「これが正解だ!」とは言えないやり方なので、参考程度に・・・)
「私だったら」いくつか 効果を観ながら処方を変えながら反応をみます。
たぶん、その効果というのは、手のしびれやボコボコ感以外も含めてみていくかもしれません。
手のしびれに関してですが、
普通に、lTxⅠ╱╱(d) TxⅡ╱╱(d)の反応はどうでしょう。
あと、最初にテレビやPCを観ていて症状が出たとき、肩甲骨や肩も「しびれ」だったのでしょうか?
最初の痛みや重み、しびれがどこのラインにどんな感じで出ていたのかを知りたいです。
もし左上肢の陽面に重さ 陰経に痺れ のパターンであれば、一度 逆回転を試してみるかもしれません。
とはいえ「局所でなければ中枢」ですから、根本はSC~SN からの中枢性と考えれば、筒井先生がなさっているように
まずは、To に 筒井先生と同じ処方式を実施。(私だったら、胸部~鳩尾のレベルは、直接胸骨上の反応痛で判断して選択します。) 筒井先生はトリンプル 何台で行っているのでしたっけ?
頚が相当悪い方のようなので、左AyⅡも入れて bc+c+a+d+T45+L34・L45 での連接相補補強など試してみて反応が無いか様子見ます。
時間 かかりますね ^^;
ぜひ、他の先生のご意見も伺いたいです。もっとシンプルに行けるかもしれませんし、いくべきかも。堂下は、いつも少しやりすぎの傾向ありです。治療も性格が出ますよね ^^