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​日本遠絡統合医学会設立に寄せて

遠絡医学創始者柯尚志先生は、難治性とされる疾患に効果を有する遠絡療法をその生涯をかけて我々に伝授されてきました。そのお陰で数え切れないほど多くの患者様が救われましたが、残念ながら2016年1月24日に志半ばにてお亡くなりになりました。

    

このままでは遠絡医学を後世に残せないとの危機感を感じる先生方が、日本遠絡統合医学会の準備委員会理事会を立ち上げ、一年間にわたりメーリングリストを通じて重ねて検討してきた結果、2017年5月28日の総会にて任意団体としての日本遠絡統合医学会が成立することとなりました。非営利的団体であるため経済的に立ち上げることは容易ではありません。しかしながら有志の先生方の努力のお蔭で、会員同士の勉強の場、交流の場が生まれました。

2015年10月を最後に遠絡医学の勉強会は途絶えていましたが、2017年度には任意団体による4回の定期研究会を重ね、その後2018年10月の総会においては会員の賛成多数をもって法人化が決議され、一般社団法人日本遠絡統合医学会として正式に活動を開始することとなりました。

これからは尚志塾・尚志義塾、CSなど柯先生に直接指導を受けてその意志を継いでいる医師・治療師がリーダーとなって遠絡の勉強会や後輩のお世話をしていきましょう。

 

ホームページを通じて、研究会、勉強会、症例検討会の開催が発信されます。研究会および症例検討会は各年度の定期開催を予定しています。持ち込み検討会は随時開催いたします。ホームページで最新情報を御覧戴けます。ホームページの制作をして下さった寺木先生、ネットワークの事務上の世話役を引き受けてくださった堂下先生に心より感謝を申し上げます。

 

今こそ、遠絡の「鳥の羽ばたき」の時です。遠く、高く、空に飛んでいけることを祈って、柯先生の「医生済世」「治病救人」の志を皆で協力し合って実現していきましょう。

 

平成29年6月16日 代表世話人 小泉正弘、高江量子、渡辺実千雄(五十音順) 

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